事例紹介

北海道産水産品の新たな販路確立に向けた、北部九州で展開された新規販促キャンペーン。

岩本商事株式会社

福岡県

北海道産水産品の新たな販路確立に向けた、北部九州で展開された新規販促キャンペーン。

培った加工技術と製品安定力で、北海道産品を応援するフェアの開催

当社は、アジ・サバ・ホッケ・クジラなど塩干加工品の製造販売、明太子・カニ・エビなどを主とする水産加工品の販売、さらに珍味・豆菓子、お茶等の卸売を経営の中核としています。また多くの魚介類・農産物の生産・開発をグローバルに展開して事業を推進しています。

長引くコロナ禍の影響は飲食店をはじめ広範囲に及んでいますが、その中で、北海道水産品に関する情報が入ってきました。消費の大幅な落ち込みが続き、道内の生産者や仲卸業者は余剰在庫を抱え、非常に厳しい状況に陥っているということでした。その厳しい状況を乗り越えるために北九州からできることは何かないか。当社は1981年の創業以来、水産品の塩干加工品の製造販売に注力してきたことから、地場において加工技術と製品安定供給力には一定の評価をいただいています。そこで今回、北海道産の「冷凍ホッケ」と「冷凍ナメタカレイ」の干物加工に新たに着手し、北海道水産品の新たな販路確保を目的とした「北海道産地応援フェア」を開催しました。

リアル販売、ECサイト、SNSマーケティングなどの多彩な取組

リアル販売、ECサイト、SNSマーケティングなどの多彩な取組

今回のキャンペーンは、「北海道ブランド」が持つ顧客訴求力を活かし、産地で滞留している水産物原料を使用した干物パック製品を製造、北部九州エリアの商流ルートで販売するというものです。

当社の主力取引先である北部九州大手スーパーマーケットチェーン「マルショク・サンリブ」を展開するサンリブグループ30店舗、ハローデイグループ25店舗の生鮮品売場コーナーで、北海道産「冷凍ホッケ」「冷凍ナメタカレイ」干物製品の特設販売コーナーを設置、旺盛な需要が期待できる北部九州エリアの消費者に訴求しました。

具体的には、まず各スーパー折込みチラシへフェアを告知。特設販売コーナーでは対象製品を陳列し、販売員が各製品の特徴や魅力を説明しつつ販売を行いました。

さらに特設販売コーナー内に「北海道ぎょれん産直ネットショップ」のQRコードパネルを設け、当該ECサイトへ消費者を誘導。また「北海道ぎょれん」公式YouTubeチャンネルの「おうちde北海道のおさかな」動画を特設販売コーナー内で視聴できるようにモニターを設置しました。加えて、当社インスタグラムアカウントの運用により、口コミ集客基盤としてのSNSプラットフォーム構築を図りました。

創意工夫による多様な販路確立へ、産地の商流活性化に貢献

創意工夫による多様な販路確立へ、産地の商流活性化に貢献

今回の事業実施の主体は当社ですが、キャンペーンは原料調達・仕入れ先である九州魚市(株)及び北海道漁業協同組合連合会(大阪支店)、販売委託先である各スーパー、SNSマーケティング支援を担った(株)original、各社との連携・協働の元に実施されました。通常業務とは異なり事業全体をコントロールしていく立場であり、その難しさはありましたが、参加メンバーの前向きな協力により、キャンペーンは成功裡に終了しました。

事業終了以降も、北海道産「冷凍ホッケ」「冷凍ナメタカレイ」干物製品の継続的な商流維持に努めています。その取組の一つとして、同製品を販売する際に、専用のプライスカード・POPを売り場コーナーに掲示。それによって、北海道水産加工品の認知普及を促す取組を進めています。

新たな取組としては、各スーパーチェーンのSNSサイトを活用したキャンペーン告知掲載を計画しています。各スーパーチェーンの公式インスタグラム内で「#北海道の魚でおうちごはん」と題したレシピ投稿キャンペーンを実施する予定です。北海道産の魚を使用した「おうちごはん」レシピを投稿された方の中から、抽選で北海道産の水産加工品詰め合わせセットをプレゼントするなど、創意工夫による多様な販路確立に向けた取組を実施していく考えです。こうした取組によって、産地の商流活性化に貢献していきたいと考えています。

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