事例紹介

わが町の牛乳の一味違うおいしさと余剰牛乳を減らす取り組みを、児童生徒に伝えていきたい

有限会社 山川牧場自然牛乳

北海道

わが町の牛乳の一味違うおいしさと余剰牛乳を減らす取り組みを、児童生徒に伝えていきたい

北海道でも珍しいジャージー種を有し、自社製造でブランド確立

大沼国定公園を望む七飯町で1875(明治8)年に創業し、1945(昭和20年)から牛乳の生産・製造・販売をしています。現在、搾乳牛70頭のうち30頭が北海道でも数少ないジャージー種で、ホルスタイン種の生乳とブレンドして製造した新鮮な牛乳は、香りがよく甘みがあり、飲めば違いがわかります。自社加工したヨーグルト、飲むヨーグルト、ソフトクリーム、ジャージー牛乳100%のチーズは、主に大沼地区や函館、札幌のスーパー、ホテル、土産物店、銭湯に卸しているほか、観光牧場を兼ねた自社直売所でも販売しています。

しかし、コロナ禍で北海道への観光客数が激減したことにより牛乳や乳製品の消費が落ち込み、経営状況はひっ迫しています。余剰牛乳の廃棄を回避するためにも自社製品を学校給食の食材として提供し、児童生徒に山川牧場の牛乳・乳製品のおいしさを伝え、消費喚起を図ると共に牛乳の廃棄を回避できればと、本事業を申請しました。

余剰牛乳の受け皿となる加工乳製品で、食品ロス削減も訴求

余剰牛乳の受け皿となる加工乳製品で、食品ロス削減も訴求

以前から学校給食で町の農畜産物を使用する地産地消の取組があり、当社も月2回のスポットで小中学校に牛乳を提供しています。

今回は七飯町教育委員会学校給食センターから本事業の連絡を受け、チーズやヨーグルトなどの加工乳製品を食べてもらえる機会をつくりました。牛乳は生産量の調節が難しく保存期間も短いため食品ロスにつながりやすいが、ヨーグルトやチーズ等に加工すると保存期間を伸ばすことができ、牛乳の需給バランスが崩れた際の調整機能の役割を果します。

当社の「プレーンヨーグルト」「のむヨーグルト」「ビン牛乳」を令和4年3月2日と11日に町立学校7校に提供しました。プレーンヨーグルトは給食センターで手作りするベイクドヨーグルトケーキの材料に使ってもらいました。これまでも、給食時に学級担任や栄養教諭から、牛乳製造の説明や当社の紹介がされており、改めて児童生徒に一味違うおいしさを知ってもらうことができました。

これからも地産地消を推進し、おいしい牛乳をつくり続ける

これからも地産地消を推進し、おいしい牛乳をつくり続ける

山川牧場の牛乳のおいしさは地域の方々に認知されており、子どもたちにファンになってもらうことは、長期展望として消費の拡大につながります。今後も提供機会を増やす取り組みをしていきます。

牛乳を飲み支えることで食品ロスを削減できることも、特に若い世代への訴求ポイントになると思います。国内観光客やインバウンドによる消費が激減しているところに飼料・資材の高騰が重なり、経営環境は依然厳しい状況ですが、自社製造・自社加工の利点で加工乳製品の割合を増やすなどして、需要の落ち込みにある程度は柔軟に対応することができています。商品バリエーションを増やすなどして販路拡大と需要喚起に取り組み、地産地消を推進し、未来を担う地域の子どもたちにおいしくて栄養価が高い牛乳を提供し続けたいと思います。

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